充実した教育環境

学生の出身学科, 分野に配慮したコースワーク

総理工では、様々な大学・高専の学部・学科出身者を受け入れているため、入学時点で学生さんたちが身につけている知識は各人異なります。そこで、こうした多様なバックグランドの皆さんがスムーズに研究活動に取り組むための基礎知識をバランス良く身につけられるよう、学科からそのまま大半が持ち上がりとなる一般的な大学院の修士課程に比べ、充実したコースワーク(講義)のカリキュラムを提供しています。 自分の所属する専攻で提供される科目以外にも、他専攻科目として、筑紫キャンパスの他の4専攻だけでなく伊都・大橋・箱崎キャンパスで開講される講義を受講する事も可能です。入学後の研究テーマと自分のこれまで学んだ科目を考慮して、自分に合った科目を履修し、有意義な学生生活を送って下さい

豊富な英語による講義や研究発表の機会

 総合理工学府は九州大学の中でも、特に留学生の割合が高く、2016年現在で約18%です。そのため、研究室での日々の生活、セミナーやゼミなどで英語を使う機会は多数あります。是非、積極的にそのチャンスを生かして、英語力を鍛えましょう。

 また、留学生と日本人学生が共に学ぶため、多くの英語による科目が用意されています。最初は難しいかもしれませんが、専門分野の内容を英語で聞いて、理解して、さらには発信する力を付けられる絶好の機会です。有効に活用して下さい。

 意欲のある人は、九州大学総理工、上海交通大学、釜山国立大学の3大学による学生向けの国際会議CSS-EESTが3大学の持ち回りで毎年行われていますので、会議に参加して自分の研究成果を英語で発表する事もできます。

独自の修士博士一貫コース Green Asia Program

 グリーンアジア国際戦略プログラム(いわゆる、Green Asia Program, GA Program)は、H.29年度にスタートした新しい大学院教育実現を目指す文科省の補助事業(リーディング大学院)で、修士博士一貫(標準年限5年)のコースにより、環境保全と経済成長の両立を実現したSustainableなアジア圏(Green Asia)の実現に資する理工系リーダーの養成を目指そうというものです。

 在籍する学生には勉学に安心して取り組むための奨学金(返済不要)が給付され、独自の英語トレーニング、海外での数ヶ月の留学や企業でのインターンシップなど、様々な教育メニューが準備されています。

国内インターンシップの一貫で長崎市の三菱造船所博物館内見学した時の様子です。GAのコース生の定員は日本人と留学生が半々ですので、こうした機会には日本に居ながらにして、様々な国の留学生との英語での意思疎通が必要となります。これは、日本人の学生にとっては非常に良いトレーニングとなっているようで、コース在籍中に皆急速に英語力を付けています。

 

海外でのプラント建設の現場のプロフェッショナルである千代田化工建設(株)の笛田悦秀氏をお招きして、プロジェクトマネジメントを学ぶ授業の様子です。多様な国・文化・宗教の人々が働くプロジェクトにおけるマネジメントについて、ディスカッションを交えた密度の高い授業が行われています。

 

グリーンアジア国際セミナーにおける学生セッションのグループディスカッションの様子です。環境や研究開発における課題に対し、研究分野の違う学生たちがグループを作って討論しています。

充実した海外留学制度

総理工では学生の海外留学を積極的にサポートしています。

Campus Asia Programによる海外大学とのダブルディグリー 

総理工修士課程の入学者から選抜されたmax12人が半年間、釜山国立大学もしくは上海交通大学に留学し、英語による専門教育を受ける事ができます。無事、所定の単位を取得し、修士論文の審査を通過すると、九州大学だけでなく留学先の大学(釜山国立大学もしくは上海交通大学)からも修士の学位を取得する事ができます。

このプログラムのコース生の滞在費や渡航費は全て援助されます。

H.28年度も6人の日本人学生がこのプログラムにより二大学から学位を授与されています。

 

上海交通大学で修士の学位を授与された総理工の学生たち

 

トビタテ!留学Japanによる奨学金を活用した留学

文科省と民間企業、大学との連携でH.26にスタート月額12万~16万円、授業料支援は年間上限30万円
九大からの応募は採択率が9割以上と高い奨学金です

総理工からも過去2年間で 3人が留学しています。(ドイツのハノーバー大学、ミュンヘン工科大学、スペインのカルロス三世大学に留学)

 

イアエステによる奨学金を活用した留学

IAESTEは正式名称を「The International Association for the Exchange of Students forTechnical Experience」といい、理工農薬学系の学生を対象とした海外インターンシップの奨学金制度です。

 総理工からは、2011年度以来計11人がこの奨学金で海外の大学や企業にインターンシップで数ヶ月派遣されています。