九州大学 博士課程教育リーディングプログラム


少数精鋭・国際化

GAプログラムでは、5年一貫の教育プログラムを通じて、研究力・実践力・俯瞰力・国際力・牽引力をバランスよく身につけた海外でリーダーシップを発揮できる博士人材を、手厚い研究・教育指導体制と経済的支援、英語環境の下で育成します。専門分野の枠を超えて世界に通用する人材(アジアの理工系リーダー)を育てるという明確な目標を実現するため、国内外から第一級の学生を選抜し、少数精鋭として教育に力を注ぎます。

国際化
また、アジア諸国で産業としてイノベーションを根づかせ経済発展につなげるには、各国の政治体制、経済、歴史、文化、民族性などを理解し、国境を超えた視野と深い専門性に立脚して、課題解決のための国際チームを牽引できる博士人材の育成が必要です。そのためGAでは、アジア諸国の社会や文化的背景を肌で感じ取り学ぶため、海外短期実習を行います。さらに講義科目をはじめ、セミナー・会合(アフタヌーンコロキウムなど)・審査会に至るまで原則英語で行い、加えてコース生の半数がアジア諸国からの留学生であることから、互いの文化・習慣の違いを日常的に体感することができます。これらの目的のため、GAでは、6つの海外コア連携機関を中心として、アジア圏に海外連携機関を有しており、広域な連携ネットワークを構築している点が大きな特徴です。

  海外短期実習(シンガポール)
 
海外短期実習(タイ)

修学支援

MCUによる修学支援

GAプログラムでは、「指導・ケアユニット(Mentoring Care Unit: MCU)」という指導者・教育者の集団が、一人の学生に対して一貫して指導・支援を行います。学生1人に対する指導集団は学年進行に応じて進化し、最終的に最大5人の指導者が付くことになります。MCUは、第一級研究者としての評価が世界的に定着しているシニア教員(メンター、原則としてGAプログラム担当者)、本学の若手教員(チューター、GAプログラム協力教員)、海外メンターおよび技術メンター(原則は、それぞれ、国際インターンシップおよびプラクティス・スクールにおける指導者)から構成されます。日常的な支援については、GA専任教員やGA事務局スタッフも加わって、重層的に修学支援を行います。

MUCによる修学の支援

企業との関わり
広く産学官にわたりグローバルに活躍するリーダーの育成のために、本GAプログラムでは、九州大学の関連研究院、研究所、研究機構のほか、民間企業、自治体、海外教育研究機関と緊密な連携・参画を保ちながらコース生の育成を進めていきます。民間企業のうち、国内コア連携企業である九州電力梶A新日鐵住金梶A宇部興産梶A住友金属鉱山梶Aダイキン工業鰍フ5社とは特に強力に連携しています。
GA入コースの次年度に行う、国内長期インターンシップ(企業インターンシップ)において、みなさんは民間企業とさらに直接的なかかわりを持つことになります。国内コア連携企業も実習先の選択肢の一つですが、ここでの民間企業はそれに限りません。インターンシップは、MCUの指導のもとに行われます。コース学生自らが1ヶ月をかけて課題を設定し、その後の2ヶ月間に、実際に企業において研究開発現場のリーダー(技術メンター)に接しながら課題解決に取り組みます。あるいは、その課題を企業と大学間で共有し、産学共同研究としてみなさんが国内コア連携課題解決に取り込むこともできます。これにより、実践力を養うとともに、企業・研究所など大学外での研究の進め方やものの捉え方を体験し、産学官を見通す俯瞰力を身につけます。

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