文理協働
グリーンアジア戦略のリーダーに必要な研究力、俯瞰力、国際力、実践力および牽引力を養成するためには、専門分野に偏った教育では不十分です。GAプログラムのコース生は、5年一貫制の本学位プログラムの中で、「システム工学」「物質材料科学」「資源工学」のいずれかを専門分野とし、この分野の科目(専門)に加えて、他二分野を拡張専門科目として履修します。拡張専門科目の履修によって、研究力と俯瞰力も養成します。さらには、環境学、社会・経済学、産業実践および実践英語科目など幅広く履修し、俯瞰力、国際力、実践力の基礎を固めます。みなさんがこれらの能力をバランスよく獲得し、同時に能力を伸ばしていく過程が自・他から見えるように設計されています。
このとき、専門分野の履修時間を確保しつつも、他分野も併せて学んでいきます(専門性を犠牲にして広く浅くではありません)。そのため、学位取得に必要な履修単位数は、通常の修士・博士課程の合計40単位に比べて、GAコース生では77単位と大幅に増大していますが、この増加分の多くはラボローテや短期・長期インターンシップなどの実体験学習に係わるものであり、講義負担の増加を最小限に抑えるよう工夫されています。
英語研修
GAでは、英語は「人を理解し、交渉・説得・牽引を行う」のためのツールと考えており、話せること自体は通過点であり目的ではなく、コース進行に伴って、より「質の高い」英語力を目指します。まず、GA入試そのものが英語で行われます。入コース後は、実践英語科目(実践英語T〜W)を必修として履修します(3単位以上)。その他、GAに関する授業は原則英語で受けることになります。また、国際演習や海外短期実習(実践産業)、国際インターンシップ、セミナー、会合、各種審査会など、多くの場面で英語でのコミュニケーション能力や英文表現力等を養成します。また、コース生の約半数は留学生のため、日常的かつ自然に英語に触れることになります。
研究室ローテーションとメンター選択
一人の学生が、3つの異なる研究室において、それぞれ約3ヶ月間研究を実施する、研究室ローテーション制を適用します。支障がない限り、選択する研究室が二つ以上の専攻に跨がることを奨励し、従来の修士論文研究とは異なる「異分野の研究方法論の獲得」に主眼を置いた研究指導を実施します。
プラクティススクール
コース生の実践力と牽引力を養うため、GA入コースの次年度に国内長期インターンシップ(プラクティス・スクール)を行います。本プラクティス・スクールでは、みなさん自身が、指導・ケアユニット(MCU)の指導のもとで、1ヶ月をかけて課題を設定し、その後の2ヶ月間に、企業等(国内外の民間企業、研究所、大学機関など)において研究開発現場のリーダー(技術メンター)に接しながら課題に取り組み解決することを目標に、企業インターンシップないしは産学共同研究への参画を実施します。
プラクティス・スクールでは、みなさん一人一人がMCUと相談しつつ適した行き先を選ぶことになります(学生全員が同じ企業にインターンシップに行くのではありません)。下記はGA学生(20名)の行き先の例です。
プラクティス・スクールの行き先(例) |
(一財)電力中央研究所(CRIEPI) |
Institute for Molecular Science (共)自然科学研究機構 分子科学研究所 |
National Institute for Materials Science (独)物質・材料研究機構(NIMS) |
Gunze Limited グンゼ(株) |
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology (国研)産業技術総合研究所(AIST) |
Fujikura Ltd. (株)フジクラ |
カナダ・ウォータールー大学 (当大学主催フィールドスクール) |
Sun Edison Company サンエジソンジャパン(株) |
三井松島インターナショナル(株) |
(独)海洋研究開発機構(JAMSTEC) |
Swing Corporation 水ing(株) |
日本電信電話(株)
マイクロシステムインテグレーション研究所 |
Calsonic Kansei カルソニック カンセイ |
TOSHIBA Corporation (株)東芝 |
MIE University 三重大学 |
新日鐵住金葛Z術開発センター |
日本電信電話(株) 先端技術総合研究所 |
東レ(株) |
三菱電機(株) |
ギガフォトン(株) |
日本電気(株) (NEC) |
パナソニック(株) |
日立 |
住友金属鉱山(株) |
上海交通大学 |
釜山国立大学 |
Institute for Molecular Science 分子科学研究所(IMS) |
Anton-paar Japan K.K.
アントンパール・ジャパン(株) |
Bry-Air (Asia) Pvt Ltd |
DENSO Corporation (株)デンソー |
China University of Geoscience (CUG)
中国地質大学 |
Hitachi Ltd, Power System Company
(株)日立製作所 電力システム社 |
DAIKIN INDUSTRIES ダイキン工業(株) |
Indonesian Institute of Sciences (LIPI) |
ISAS / JAXA 宇宙航空研究開発機構 |
iZUMA Corporation (株)iZMA |
JGI, Inc (株)地球科学総合研究所 |
Nagoya University 名古屋大学 |
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
National Taiwan University 国立台湾大学 |
Nazrol Tech Sdn Bhd |
OSG Corporation OSG(株) |
RENESAS ELECTRONICS
ルネサス エレクトロニクス(株) |
Ritsumeikan Asia Pacific University
立命館アジア太平洋大学 |
Sebelas Maret University セベラス マレット 大学 |
Sumimoto Metal Mining Company 住友金属鉱山(株) |
Sumitomo Electric Industries, LTD
住友電気工業(株) |
Teijin Nakashima Medical Co., LTD
帝人ナカシマメディカル社 |
The University of Electro-Communications
国立大学法人 電気通信大学大学院 |
The University of Tokyo 東京大学 |
University of Augsburg アウグスブルグ大学 |
Yokohama National University 横浜国立大学 |
(国研) 海上・港湾・航空技術研究所 |
(国研) 量子科学技術開発機構 |
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プラクティス・スクール審査会の様子(英語でのプレゼン)
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