各専攻の理念・ポリシー:先端エネルギー理工学専攻

教育研究上の目的

 新型エネルギー開発や基礎学理に関する学際的な教育と研究を行い、21世紀のエネルギー問題解決に向け指導的役割を担う、広い視野と創造力を持った人材を養成する。


アドミッション・ポリシー

●求める学生像(求める能力・適性等)
 本専攻が求める学生像は、修士課程、博士後期課程ともに、学問に対して広い興味を持ち、基礎知識に裏打ちされた鋭い洞察力、グループリーダーにふさわしい人間的魅力と牽引力を備えた人物です。出身は問いません、入学後にどれだけ頑張るかが重要だと考えているからです。理工系の大学学部出身者の他、高等専門学校出身者、社会人や留学生も広く受け入れます。


カリキュラム・ポリシー

●教育プログラム
◇教育課程の特色、内容・方法
 本専攻は3つのグループ(プラズマ系、システム系、材料系)から構成され、学生は所属するグループの専門知識を深く掘り下げると同時に、他のグループの学問も修得することが課せられ、深い専門性と広い視野を同時に持つような研究者・技術者の育成を目指しています。また、海外の提携研究機関との間の交換講義も制度化されており、外国人講師による集中講義が行われるなど授業の国際化が最も進んでいます。

 

◇研究指導体制
 学生は各研究室に3名から5名ずつ配属され、それぞれの研究テーマに従って、担当教員によるマンツーマンの指導を受けます。また、本専攻が関係する学問分野は共同研究が広く行われている分野であり、国内国外を問わず、共同研究に参加して最先端の研究の一部を担うことになります。

 

◇修了要件、成績評価基準・評価方法等
 修士課程では、プラズマ系、システム系、材料系に共通の必修科目6単位と関連授業科目4単位を含めた合計30単位以上を修得し、修士論文の提出と最終試験に合格することが修了要件となります。成績評価は、試験、レポート、授業出席数などを総合的に評価し、4段階評価による判定基準を採用しています。また、博士後期課程では、専攻が定める所定の単位を修得し、博士論文の提出と博士論文最終審査に合格することにより、博士(工学、理学、学術)の学位を取得することができます。

 


ディプロマ・ポリシー【修士】

 エネルギー問題の解決に向け、指導的役割を担う広い視野と創造力を持った技術者、研究者の育成を目的とし、以下を主要な到達目標とします。

 

到達目標
A 知識・理解
・ 数学、物理学、化学、電気・電子工学、機械・エネルギー工学、材料工学などの知識を融合して、エネルギー理工学関連分野に見られる多様な現象を説明できる。
・ 微視的な物理描像を理解して、エネルギー・物質の輸送現象や巨視的な物理システム(例えばプラズマ・核融合システム)の動的挙動を説明できる。
・ 個々の技術要素で構成されたエネルギーシステムを解析し、システム全体の動作・特性を説明できる。
・ エネルギー源開発や宇宙環境等の極限的な環境下で使用される材料の物性とその変化について説明できる。

 

B 技能
B-1 専門的能力
・ エネルギー理工学に関わる物理現象をモデリングし、解析できる。
・ 基本的な実験装置のしくみを正しく理解して操作でき、さらに装置の改良ができる。
・ 計算機に関する高度な知識を活用し、数式を解析的または数値的に処理できる。
・ 実験や数値シミュレーションの結果を定量的に分析し、論理立てた解釈や説明を行うことができる。

B-2 汎用的能力
・ 自然科学の方法に基づき、論理的な思考力を身に付ける。
・ 現状を分析し目的や課題を明らかにする課題発見力を身に付ける。
・ 自分の意見を分かり易く伝える表現能力やコミュニケーション能力を鍛え、広く世界と交流できる力を養う。
・ 科学や技術の最前線に関する情報を収集し、研究や技術開発に活用できる力を身に付ける。

 

C 態度・志向性
・ 主体的に課題に取り組む積極性と着実に行動する実行力を持つ。
・ 新しい価値を生み出す創造力を持つ。
・ 周囲との協力を進めながら問題解決を目指す協調性を備える。
・ 問題解決にあたり、様々な観点から問題を捕らえ解決法を探す、広い視野を持つ。
・ エネルギー問題の解決に自ら寄与しようとする高い意欲を持つ。
・ エネルギー理工学の視点から社会への還元・貢献を考える。



ディプロマ・ポリシー【博士】

 エネルギー問題の解決に向け、国際的に指導的役割を担う広い視野と創造力を持った研究者、技術者の育成を目的として、以下を主要な到達目標とします。

 

到達目標
A 知識・理解
・ 数学、物理学、化学、電気・電子工学、機械・エネルギー工学、材料工学などの知識を融合して、エネルギー理工学関連分野に見られる多様な現象を説明できる。
・ 微視的な物理描像を理解して、エネルギー・物質の輸送現象や巨視的な物理システム全体(例えばプラズマ・核融合システム)の動的挙動を説明できる。
・ 個々の技術要素で構成されたエネルギーシステムを分析し、システム全体の動作・特性を説明できる。
・ エネルギー源開発や宇宙環境等の極限的な環境下で使用される材料の物性とその変化について説明できる。

 

B 技能
B-1 専門的能力
・ エネルギー理工学に関する特定の分野で、既存の方法論を越えた創造的な手法により、研究者として自立した研究活動ができる。
・ エネルギー理工学に関わる物理現象をモデリング・解析して、深い洞察力に基づいて説明できる。
・ 基本的な実験装置のしくみを正しく理解して操作でき、さらに装置の改良や開発ができる。
・ 計算機に関する高度な専門知識を活用し、数式を解析的または数値的に処理して研究成果を生み出すことができる。
・ 実験や数値シミュレーションの結果を定量的に分析し、論理立てた解釈や説明を行うことができる。
・ 国際的な学会レベルで、英語による成果発表や質疑応答を通じて、自分の考えを表現することができる。

 

B-2 汎用的能力
・ 自然科学の方法に基づき、論理的・批判的な思考力を身に付ける。
・ 現状を分析し目的や課題を明らかにし、課題を解決するために研究計画を立案する力を身に付ける。
・ 自分の意見を分かり易く伝える表現能力やコミュニケーション能力を鍛え、広く世界と交流できる力を身につける。
・ 最先端の科学や技術の進展を常に把握し、研究や技術開発に活用できる力を身に付ける。

 

C 態度・志向性
・ 主体的に課題に取り組む積極性と国際的な研究活動への参加および企画する意欲を持つ。
・ 新しい価値を生み出す創造力を持つ。
・ 周囲との協力を進めながら問題解決を目指す協調性とチームを統括する管理能力を備える。
・ 問題解決にあたり、広い視点を持ち、様々なアプローチの可能性を明らかにし準備する計画力を持つ。
・ エネルギー問題の解決に自ら寄与しようとする高い意欲を持つ。

・ エネルギー理工学の視点から社会への還元・貢献する強い意志を持つ。