各専攻の理念・ポリシー:量子プロセス理工学専攻

教育研究上の目的

 量子効果を利用した科学技術の急速な進展が、自然と調和のとれた社会発展へとつながるよう、先端的な物質やデバイス、及びそのためのプロセスなどの基礎となる科学技術の追求を通して、次世代の優れた人材を養成する。


アドミッション・ポリシー

● 求める学生像(求める能力・適性等)
 電気系分野、物質材料系分野、化学分野、応用物理系分野で学習・研究意欲を持っている学生、異分野の知識を吸収・統合して新たな科学技術を創出する意欲を持っている学生を全国の大学・高専専攻科・企業、及び海外から募集します。


カリキュラム・ポリシー

● 教育プログラム


◇教育課程の特色、内容・方法
 出身分野の異なる学生が円滑に新しい先端科学技術を理解出来るように、基礎科目や異分野を横断的に学ぶ概論科目が充実しています。また各専門領域の最先端の科学と技術を学ぶ発展科目などを幅広く揃え、個々の分野の深い学修と共に応用科学全体を見通す広い視野を身につけることが出来るよう配慮されています。


◇研究指導体制
 学生は、電気プロセス工学・光機能材料工学・量子物性学・分子プロセス工学・分子材料科学・機能物性評価学の6大講座とグローバルイノベーションセンターに属する計16研究室のいずれかに配属され、研究室の教員から直接研究指導を受けます。また、修士課程の一年目と修了時に専攻全体で研究発表を行い、評価を受けます。


◇修了要件、成績評価基準・評価方法等
 修士課程においては、必修科目8単位、選択必修科目2単位を含む所定の単位を取得すると共に、修士論文を提出し、試問審査会に合格すれば、修士(工学、理学、学術)の学位が取得できます。また、博士課程においては、量子プロセス理工学博士論文演習を含む所定の単位を取得し、博士論文提出と博士論文調査委員会による調査と試問に合格することにより、博士(工学、理学、または学術)の学位が取得できます。

 



ディプロマ・ポリシー【修士】

到達目標


A 知識・理解
・ミクロからマクロまで、すなわち、物質、材料の構造と物性からデバイス、プロセス、システムまでを網羅する知識を習得し、それらの相互関係を系統的・包括的に理解する。
・幅広い基礎知識と横断的な専門知識により、先端科学技術において活用される現象を理解する。


B 技能
B-1 専門的能力
・知識に基づいて研究を計画・遂行し、実験結果を論理的に考察できる。
・実験結果を解析的または数値的に処理できる。
・自分の考えを学会等において的確に表現できる。
・専門分野の知識と論理的思考能力を、技術開発および研究へ活用できる。
B-2 汎用的能力
・自分の意見を明確に表現し、他人の意見を正確に理解することで相互理解を深めることができる。
・討論能力、他分野を理解する能力および語学力を鍛え、他分野とグローバルに交流する視点を持つ。
・多元的な知識と工学的応用の方法論を身につける。
・問題の本質を理解し、それを解決するための方法を発想し、実行する能力を身につける。


C 態度・志向性
・課題の解決に主体的に取り組むことができる。
・周囲と協調して課題の解決に取り組むことができる。
・専門分野および関連する分野における科学技術の社会的意義や、国内外の動向に関心を持ち、将来に向けた課題に関して主体的な考えを持てる。



ディプロマ・ポリシー【博士】

到達目標


A 知識・理解
・ミクロからマクロまで、すなわち、物質、材料の構造と物性からデバイス、プロセス、システムまでを網羅する知識を習得し、それらの相互関係を深い専門的知識と広い横断的知識により系統的・包括的に理解する。


B 技能
B-1 専門的能力
・専門分野において、研究の着想から成果の発表に至る一連の学術活動を、自立した一研究者として行うことができる。
・さまざまな研究の方法と手段を、目的に応じて的確に選択、改良、あるいは新たに開発することができる。
・専門分野における卓越した見識を持ち、国際学会等において、英語による発表、質疑を通じて自分の考えを世界に発信できる。
・専門分野の知識と論理的思考能力を、先端技術の研究・開発に活用できる。
B-2 汎用的能力
・自分の意見を明確に表現し、他人との相互理解を深める能力を備え、他人と協調しかつリーダーシップを発揮して問題解決に臨むことができる。
・一科学者として良識を持って科学技術の発展に貢献できる。
・多元的な知識と工学的応用の方法論を身に付けており、それらを基盤として独創的な研究方法を生み出すことができる。


C 態度・志向性
・自ら進んで問題解決に取り組む積極性、国際的活動に対する実践的意欲を持つ。
・技術開発や研究の意義および成果を社会に発信する意欲を持つ。
・科学技術の発展に対する自らの貢献の仕方を積極的かつ具体的に描くことができる。