経済的支援

 研究をしたい、と意欲に燃えて博士課程に進学したい、と一度は考えても、3年間の学費や生活費の事を考えて諦めてしまう、という人もいるかもしれません。

 確かに、修士修了後にすぐ働き出す事に比べれば、金銭的な負担はとても大きなものかもしれません。

 しかし、現在では博士課程の学生を対象として授業料の全額もしくは一部免除、リーディング大学院プログラムや民間財団による給付型奨学金、TA(ティーチングアシスタント)やRA(リサーチアシスタント)の給与など、従来の学生支援機構の奨学金以外の選択肢も増えてきました。 総理工の博士課程学生の多くはこうした経済的支援を受けています。

 以下が、2016年度後期学期に九大総理工に在籍する学生計76人(内22人が社会人)の奨学金の受給状況です。

  • 授業料免除 (2016年度現在の授業料 年額53万5800円, 半期 26万7900円)
    要件:経済的理由により授業料の納付が困難で、かつ、学業優秀
    九大では2015年前後期は、日本人の免除資格者数全員対し何らかの免除が認められています。
    (免除額の内訳  全額免除:17.5%, 半額免除:41.1%, 4分の1免除:41.3%)
  • 博士後期課程奨学金(九州大学独自の奨学金, 年額50万円)
    全学生の20%, 社会人学生を除く全学生の30%が受給しています。
  • 日本学術振興会 JSPS 特別研究員 DC1, DC2 (20万円/月 給付)
    指導教員とよく相談し、修士課程の時から積極的にpaperを書いて業績を上げる事で、採択の可能性を高める事ができます。
       DC1:博士後期1年次(修士2年の春に申請し、審査), 採用期間は3年
       DC2:博士後期2年次(博士後期1・2年の春に申請し、審査), 採用期間は2年
    総理工では4名の学生が受給しています。
  • 修士博士一貫リーディング大学院 Green Asia Program(18万円/月)
    修士1年の後期の段階からコース生には奨励金が支給されます。
    2016年現在、14人の学生が受給しています。
  • その他民間財団の奨学金 帝人 10万円/月, 三菱UFJ 5万円/月, ウシオ 12万円/月 など
    2016年現在3人の学生が受給しています。
  • TA, RAの給与支給 過去3年間のデータによれば、毎月平均22人, 最高で61人が受給しています
    1人当たり受給額の平均は5.6万円/月, 最高は12.4万円/月です。

以下のホームページも参考にして下さい。
博士後期課程学生への経済支援制度(平成28年1月作成 パワーポイント版) (PDF版)